なんで人が怖くなったか。

③奮闘記
画像出典: ELG21
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※当該記事は、筆者の感情を強く表現している箇所があります。ご了承ください

人が怖いと言うと、心底不思議そうに「なんで??」と聞かれることがある。「自己肯定感と社会的信頼を環境から学べなかったから」と言ってしまうのが一番角が立たない事実なのだろうけど。

今まで、何度も具体的な出来事を、詳細に書いてやろうと思ってきた。いつか書いてやると思っていた。厳密には、今も思っている。ぼくは元々、本名を出してこのブログを運営し、誰も信じなかった出来事たちを、せめてネットに書き残してやろうと思っていた。地方の誰かの目にとまりさえすれば、相手の名前を出さなくても加害者に制裁を与え、被害者である自分の名誉を取り戻せるかもしれないと思った。それでも自分が悪く思われるのなら仕方ない。自分にできることはやってやる。それくらい苦しかったし、正直言えば、今もそれなりには苦しい。なぜすぐにやらなかったかといえば、今の日本では裁判で勝てないばかりか、事実を書くことで名誉棄損で訴えられる可能性の方が高いと知ったからだ。おかしな話だ、被害者だけが馬鹿をみる。明らかな人権侵害が起きていても、警察ですらルールに反していないなら動くことができない。

それで少なくとも、匿名にしておいたのだが、ちょっと事情が変わってきた。実は、そもそも発達性PTSD(十中八九複雑性PTSDも)の原因となっただろう頃の記憶が、今あまり思い出せなくなっている。あれだけ脳内で繰り返されてきた家庭内でのできごとが、今、辛い感情だけがぼやけたフィルター越しに滲む程度にしか思い出せない。これはある意味では、ぼくの学んできた理論と、カウンセラーさんの協力による治療がうまくいってる証拠とも取れる。トラウマ処理が進んでいる、今は安全だと無意識下で認識し始めている、そのため足かせとなる記憶を思い出す必要がなくなっている。だから怖い夢を見て叫びながら汗ぐちゃで起きることが減っている。リラックスできている自分に気付くことがある。

それでも、個人的にはどうも釈然としない。家族に、感情・存在を受け容れてもらえなかった。他者・危険から守ってもらえなかった。それどころか傷つけられ、それをなかったことにされた。ぼくが外部に助けを求めても、自分がどれだけいい人間かをアピールすることで、ぼくの言葉と感情は全て殺された。それからは何処に行っても人間扱いされなかった。それを、今、多少冷静に書けるだろうときになって、思い出せない。

ぼくの両親は未だ親戚を味方につけ、周囲からは異端者・狂人扱い。姉は今もSNSで飲み会の写真をアップしながら、旦那と楽しく暮らしているのか。ぼくを犠牲にすることで手にいれた自由で。

でもまあ、正直そういうのを思い出してるとき、本当に苦しかったから、ちょっと安心してる自分もいる。それでもあんまり悔しいから、35歳以降、社会に出た後(出てるか?)の他人の仕打ちのことを、治療のためにも、改めて書き残しておこうと思う。

・福祉支援施設の人に自分のこれまでの状況や症状を話しても、信じてもらえず鼻で笑われた。「そんなことあるわけない!日本に差別もない!いいから外でも散歩してこい!」これが専門職の言うことか?病気についても社会問題も知らない人間が、時には政府から金をもらって、仕事という名のままごとをしているのだ。海外から学んできた手法?馬鹿言うな、風土が違う土地でお前んとこの米が同じように育つってのか?

・「いくつになってもやり直せる」を売りにしてる公立定時制高校に入学しようとしたら、「うちに来てくれなくていい、どうせ勉強してないんでしょ?」と言われた。脳機能低下した状態で、必死に勉強し5教科合計350点取って入学したら、「入学した以上私たちはあなたの味方です。」と言われた。ふーん、敵だったんだ?そして卒業したらまた敵なんだね?案の定若い女性の先生を中心に十名以上の教員から小学生並みのいじめ。初対面の先生は挨拶代わりに「女の子に手を出すなよ?」、学校なのに無視、宿題の添削が自分だけされていない、階段で通路を塞がれる、直接的な悪口だけでなく、陰口をたたかれていることが他の教員の証言から明らかになる。担任に言っても「あの人がそんなことするわけない!」

後に、「うちに来てくれなくていい」と言った周囲から信頼の厚い教員は、「あなたがそんなに苦労してるなんて知らなかった。自分は子どものころ、精神疾患のおじさんが家に住んでいて、窓を割ったりしてすごく怖かった。でもおじさんもきっと辛かったんだと今は思う。だから、申し訳なかった。」と言ってくれたが、その後教育委員会に知られると思ったからか、全ての発言を撤回し、「勘違いさせたのは悪かったと言っただけだ。私はそんなことしていないし、他の生徒と同じようにあなたを学校案内したはずだ!」と言い出した。されてませんけど?

教育委員会は、女子生徒に手を出した○○教員を現場から教育委員会に移すという、事実上出世によって不祥事をうやむやにするような真似を繰り返している。結局、誰ひとり謝りには来なかったし、それによって起きた損害に対する補償もない。後の当該教育委員会は、「いじめ淫行撲滅キャンペーン」みたいなものを展開したらしい。…てめーら、イメージアップに繋がることする前にやるべきことは盛りだくさんだろうが!あるだろうまず他に!教員として!人として!

・コンビニ、スーパーマーケット、薬局等の若い女性店員(一・二軍女子風)に、高確率で自分を好きな変質者だと勘違いされて、店員ぐるみで失礼な態度を取られる(勿論全員ではない)。「あの人が来たよ!早く隠れて!」ぼくは確かにものすごくビクビクしている。でも、男性店員や、見た目割と地味な女性店員はこれをしない。因みに、ぼくはどの女性店員に恋をした覚えもない。ましてや「好きです!」とも言ってなければ、しつこく何処かに誘ったり、意味なく何度もお店に行ったりもしていない。もっと言えば、仮にぼくがその人を好きだったとして、ぼくには人を好きになる権利もないのか?ビクビクしている人間は皆不審者か?そして不審者=攻撃していい対象か?日本人はなぜこのロジックを疑わないのだ?堂々と女子生徒に手をだし、不倫を繰り返す○○教員みたいなのもいるだろう!堂々と犯罪を犯す奴は赦されて、おれらみたいのはこれが当たり前か?変質者から嫁や子どもを守るため?ふざけんな、お前らのやってることは正義にみせかけただけの差別行為だろうが!

書いてみると、これらも家族にされたことと系統が似てて、同じようなことをぼくは赦せないのだと気づく。本当には、家族にされたことも忘れてはいないのだ。差別やいじめ、過失をした人間が、謝りもせず、周囲を巻き込んで被害者の評判を貶める。言い方を変えるなら、自分の身を守るために、自分のくその尻ぬぐいもせずに、そのくそを他人に押し付けるような行為だ。「やーい、あいつこんなところでくそしてるぞー!?みんなで石投げれー!!」ってことだ。くっそー、くそしたのはお前だろうが!!…ちょっと違ったかもしれない。

こうして社会的弱者は黙殺され、それで病気になって自殺に追い込まれても「自己責任」ときたもんだ。これがマイノリティーに対する、今の日本社会だ。

くそは誰でもする。大事なのは、その後だろうが。

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