現代貨幣理論(MMT)が知られることで、日本(財政)は裕福な国であり、借金返済に四苦八苦する必要はないと考える人が増えてきた。ここでは、MMTが機能する理論だとして話を進めます。
・本文
1. はじめに
本当は、「皆が知ること」だけで社会は変えられる。たとえば、MMTを知れば国民の生活は変わるし、教育の理論を知れば、全ての国民の精神は安定する。これは道徳の介入を前提としなくてもだ。
2. 知ると何が変わる?
まず、MMTを知ることで次のことが分かる。
・社会保障や福祉等に対する支援を渋る必要のなさ
・日本経済に対する窮屈な価値観(空気感)が妄想共有でしかなかったこと
そうすると、国も変わらざるを得なくなるから、国民全体がお金の心配を過剰にする必要性がなくなる。また「私たちの血税がマイノリティのために消費されている」という理論が成り立たないことが分かる。「有能でなければ存在価値がない」といった観念から離れやすくなり、風土が穏やかになる。
教育の理論を知ると次のことが分かる。
・人に自己責任はあり得ない
・差別や格差の肯定は、恵まれているものの精神をも蝕む
そうすると、日本は圧倒的な支援不足の国だとして政治も変わり、約80パーセントの国民は、無価値感、ひきこもり、過剰な努力、自殺等の苦しみ・悲劇から解放される。教育も安定、日本全体の風土が改善し、幸福度が上がる。もう少し具体的に言うなら、問題が起きたとき、周囲からたすけてもらえる国になるし、やり直しもできる国になる。そのため、生きていること自体が安心な国になる。自身の欲求に従った生き方が叶いやすくなる。
3. なぜそうなる?
これらは「希望」とかではなく、基本人は知ることで変わるようにできている。相手を知らないから差別ができる。自分はそうはならないと思い込んでいるから相手に同情できない。理論を知らないから思い込みを軸に価値観を築く。事実を知らないから本能的に人の妄想共有能力に依存する。くどい言い方になったが、そういう性質だというだけの話。
そもそも人の道徳観というのも、脳の中に揺るがない何かが存在していてそこから滲み出てくる、みたいなことではなく、基本的には、環境から化学反応的に備わっていくものの1つだ。難儀なのは、少数が知るだけでは人間の持つ妄想共有能力によって、マジョリティの妄想が勝ち残ってしまう。天動説が主流の中地動説が登場しても、主張者は〇されるしかない。しかしそれも皆に知れ渡れば、今度はそれが妄想共有されていくため、社会は必然的に変わる。(それでも過去の風習に従う者があるとすれば、それは変化に対する恐怖や財産等への執着が邪魔をしている、ということになる。)
人間のこころは、当人であっても自身の無意識の欲求や恐怖を完全に把握することが難しいから、とても複雑に感じるが、紐解けば(解くことができれば)ひとつひとつは単純な反応だ。だから、たとえば人に優しくできれば自身の精神も安定する、というのも、ただの理論であり、化学反応的な現象。何故なら、「条件によって他者を見捨てる社会だ」と学ぶことは、「自身も条件次第で見捨てられる」という学習に他ならないから。
だから、知れば変わる。本当は、それだけで社会問題は大抵解決する。みんなが知らないから、知ろうとしないから問題は起きるし、他者を助けられなくなる。そして、状況によってはそれが帰結し自分の首まで絞める。それだけだ。だから、未来は明るい。そう思いたい。読んでくださり、そして知ってくださり、ありがとうございます。あなたのお陰で、世界平和にまた一歩近づきました。
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