ひきこもり(孤立)や自殺の根は、非科学的な教育や差別的な風土にある

②けいけん(考え)
画像出典: ChatGPT
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1. 結論

日本の社会問題でもあるひきこもりや自殺、延いてはこころの問題全般は、基本、非科学的な教育や差別的な風土が生んでいるといえます。重要なのは健康な心(脳)の基盤の形成であり、「いじめにあった」、「近しい方をなくした」、「仕事をなくした」、といった誰にでも起こり得る悲劇は、問題が表面化するきっかけに過ぎないと考えられます。(そのため、辛いできごとを難なく乗り越えられる方もみえるのです)

2. 非科学的な教育や差別的な風土が教育に悪影響を与える理由

教育の理論」に沿えば、無条件の愛情を受けて初めて、人間の心(脳)は健康に育ち、社会に適応できるようになります。しかし、精神論が教育の軸になっていたり、やりなおしがきかない、または社会に適応できない(差別等によってさせない)者を蔑んだりする風潮があれば、子どもは無条件の愛情を感じることが難しくなってしまいます。たとえそれが他人のことだったとしても、能力や条件こそが存在価値だと学んでしまうからです。
先進国から支援や福祉の仕組みを輸入しても機能しない理由は、この土着の問題です。

3. 他国の場合

家族といった概念や価値観などが日本と完全には一致しないため、全く同じように比べることはできませんが、他の国ではどうでしょうか。たとえばひきこもり(NEETではなく!)が多い国としては、中国やイギリスが挙げられ、自殺が多い国では、ロシアや韓国が挙げられます。これらの国に類似して見られる特徴としては、①精神論や根性論が強い、②マイノリティーに対する偏見が強い、③支援が乏しい、等があります。イギリス以外では、④やり直しが難しい、という点も見逃せません。これらは、個人の能力が重視され、一律の価値観が支配的であり、科学よりも自己責任論が強い国だと言い換えられます。つまりは、やはり非科学的な教育と、差別的な風土が起因している可能性が高いといえます。

4. 教育の理論とは何か

そもそも、教育の理論として私が主張するものは、教育学、心理学、社会心理学、脳科学といった各分野が、異なるアプローチで辿り着いている「事実」だと考えています。この記事における結論も、推論からの逆算ではありません。「人間は遺伝子と環境で決まる」、「教育におけるアタッチメントが健康な脳を形成する」…。人の形成理論を考えれば、単純な話なのです。
もう少し、より多くの方に身近に感じていただける表現をするなら、両親の在り方が、子どもの学力や文化レベル(精密コード、インセンティブディバイド、高度なハビトゥス等)、また精神状態に大きな影響を与える、ということになります。これらは収入(物質的な生活の豊かさや地位、結婚)にダイレクトに関わるものですが、一番問題視されるべきは、やはり精神状態です。特に幼少期、潜在意識に「自分には価値がない、人間はみんな敵だ」といった感覚が刷り込まれてしまうと、治療に時間が掛かり、理論を知る機会すら持てなければ、死ぬまで「生きる」ことが難しくなってしまいます。その結果が、現在の日本です。本来ならば必要なのは支援ですが、自己責任論によって、最悪自殺にまで追い込まれてしまっているのです。早急な国内人権機関の設立(人権侵害を行政に看過させないために)と社会的な価値観の転換、学校教育・子育て支援・メンタルヘルスの向上・充実等が求められています。(関連記事:「日本の支援(福祉)が機能しない訳」)

5. おわりに: ①価値観を変えるためにできること

人間の性質上、正論によって価値観の転換を図ることは難しいと考えられます。人間は妄想(アイデア)においても群れを作る性質があるため(関連記事:「妄想共有能力」)、自身の価値観よりも、より大きな(より強い)妄想に与したいという本能が優先されてしまいがちだからです(例:いじめが悪いことだと知りつつも、自身の安全のため一緒にいじめる。価値観のシンクロを起こしたり、好みでもない流行を身に付けたりすることで、周囲と仲間意識を高める、等)。一番効果的だと考えられるのは、各年代に人気(カリスマ性)のある有名人(歌手、俳優、タレント等)を起用し、メディアを通じてメッセージを発信することです。既に海外では、倫理的な問題が発生すると、有名人が国民に主張を訴える、疑問を投げかけるといった場面が見られますが、私は政府など何かしら大きな機関が後ろで操作しているのだろうと考えていました。おそらくこれ以上効果的な手法は存在しないのではないでしょうか。

6. おわりに: ②必要以上に自分を責めない

もし、お子様が苦しんだのは自身のせいだと考えられた方がいらっしゃった場合、必要以上にご自身を責められないようにしてください。まだお子様がご存命の場合は、命がけで、親御さんの生き方から変えて差し上げて欲しいと願いますが、教育は基本、受け継がれるものです。虐待を行う親は、ご自身も虐待を受けて育たれたケースが多い(心が健康に形成されていなければ、他者を愛すること(自身の利益のためではなく)は難しくなります)といったように、ご自身もまた遺伝子と環境によって生まれた産物でしかないのです。これは個人の問題ではなく、社会全体の問題です。

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