生きづらいあなたに知ってほしい、教育の理論「概要」

①ちしき
画像出典: pcjvdwiel
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生きているだけでつらい、その理由を知ることが、その生きづらさを解消するための第一歩になります。それは主に幼い頃の環境にあります。改善のための具体的な手法を取り入れておられる方も、理論を知って応用力を高めていただければと思います。

教育の主となる柱はメンタル面と学習面の2本です。重要なのは前者で、これが不十分だと社会生活を送るための基盤が整わず、生きること自体が困難になります。そもそも人は独立して生きられるようにはできていないからです。

ではメンタル面の教育に必要となる具体的な要素とはなんでしょうか。それは、子どもが条件の伴わない愛情を感じて育つことです。重要なのは、「養育者等が子どもを無条件に愛しているか」ではなく、「子どもが無条件の愛情を感じられているか」です。

無条件の愛情を感じることで、子どもの潜在意識には「自分には価値がある、人間は皆味方だ」といった感覚が書き込まれます。ここでの焦点は、「その感覚が事実かどうか」ではなく、「無意識レベルに刻めるかどうか」、です。この感覚がある程度養われることで、人は人の群れの中での生活を前提に生きることができます。幼少期に充分な愛情が必要だと言われるのはこのためです。

一方で、無条件の愛情を感じられない場合はどうなるでしょうか。言わずもがな「自分には価値がない、人間は皆敵だ」といった感覚が書き込まれます。結果社会生活を円滑に送ることが難しくなります。ひきこもったり、精神疾患になったり、他人に認められようと過剰に努力し自分の人生を生きられなくなったり、ちょっとしたきっかけで自殺してしまったりするのは、当然の流れといえるかもしれません。

あなたの生きづらさも、これに当てはまりませんか。是非振り返ってみてください。

以上のことから、これら生きづらさに対する根本的な解決策の軸となるのは、潜在意識を書き換えることになります。これは情報として理解するだけでなく、無意識のレベルに落とし込むことを意味しています。地道なトレーニングとトラウマ治療の手法等を組み合わせながら、改善を目指すことになります。

詳しい治療法については、個々の状態にもよりますし、専門家の指導が必要になるものもあるため、まずは実績のある専門家に相談したり、専門書を読んだりすることをおすすめします。とはいえ個人的におすすめしたい手法は、「自分に優しくする習慣を身に着けること」です。適切な環境で育つことができないと、自分に対しての扱いも適切ではなくなります。「どうせ私なんて」、「僕なんか死ねばいいんだ…」といった具合です。これが要因となって、たとえ大人になり実際の環境が変わっても、生きづらさを助長してしまうことがあります。

このブログが、さまざまな観点から生きづらさに向き合い、僅かでも生きやすくするためのヒントになればと願います。また、ひきこもり推定140万人や、一日の自殺者数約60人という日本の現状が、「自己責任」で解決できる問題ではないことを知っていただけたらと思っています。一緒に改善を目指していきましょう。

関連記事:教育無償化だけで平等は実現しない まず保障すべきはメンタル面における教育の質
     「自己責任」を捨て仕組みを変える必要性

主な参考文献(作者五十音順)
・加藤諦三(2019)『「自分の心」をしっかり守る方法』三笠書房
・友田明美(2021)『子どもの脳を傷つける親たち』NHK出版
・みきいちたろう(2023)『発達性トラウマ 「生きづらさ」の正体』ディスカヴァー・トゥエンティワン

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